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料理研究家 井上真里恵さん

2008/4/17 木曜日

「食」の大切さや、流行ではない変わらないものを伝えていきたい

 

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―料理教室の名前でもある、『クーランマラン』の意味を教えてください

 

もともと『クーランマラン』というフランス語は海流という意味なのですが。お菓子の勉強のためフランスに留学をしたとき、気のあった仲間同士で週末の休みやバカンスには皆でよく海にいきました。その中でもブルターニュにあったクーランマランというリゾートの素晴らしい印象からと、他に上昇海流というとても良い意味もあるので、教室が発展するようにとの願いもこめて名付けました。

 

―今のお仕事に就くきっかけを教えてください。

 

料理研究家の藤野真紀子先生の存在です。もともと母親が作るお料理やお菓子が大好きでしたが。 中学生くらいの時から料理の本とかそこに載っている写真を見るのも好きになり料理の仕事自体に興味がわきだしました。そんな時に藤野先生の本を手にしたのです。 それまでなんとなく考えていた私の料理の仕事の理想がそこにありました。

 

その後藤野先生の下で働きたい思いが募り、ある時教室に連絡をしました。人気のスタジオだったのですぐに働けるとは思っていませんでした。ところがちょうど電話をした時にアシスタントで辞められた方がいて運よくすぐに働くことができるようになりました。 その時は藤野先生のところで働かせていただきながら、日本のコルドンブルーにも通い、フランス留学のために別の場所でもパティシエとして働いてという、自分なりに3つのバランスをとりながら平行してやっていました。

 

―その後、ご自分で料理教室を開くようになった経緯を教えて下さい

 

10代のころから、30才くらいになったら自分で料理教室を開きたいと思っていました。
当時は、結婚して子供も産んでから教室をやりたいと思っていましたが、自分で仕事を続けていく中で「必ず結婚してからじゃないとやらない」とか「こうしてからじゃないといけない」などと決めるような考え方はなくなりました。

 

女性は男性と違って、「結婚してから」とか[結婚したら]などという風に考えると仕事を続けていけない状況になることがあります。いくら夢をもってもできないかもしれないなどと考えることもありました。でも自分の人生の転機はその時々に考えればいいと思い直し。どうなるかなんてこの先のことは分からないし「自分がどうしたいか、どうなりたいか」なんて机上の論理ですよね。教室を始めるまではいろいろ悩んだりもしました。でも悩むならまずやってみよう、行動だと。また始めようと思った時に、タイミングよく気に入った場所や、自分なりの教室のスタイルといえるものが見つかったのもラッキーでした。 そして現在に至ですかね。

 

―今のやりたいこと・目標はなんですか?

 

もう一度フランスに行って勉強したい気持ちもあります。でも幸い教室に生徒さんが集まってくれていて3年経って定着していただいている部分もあります。第一は生徒さんの為になるように料理やお菓子のカリキュラムの充実をしていきたいですね。物理的には教室を広くしたり駅から近くしたりすることですかね。もちろん5年先10年先の大きい目標はたてていますが、今はその日その日一生懸命やっているという部分が大きいので、短期的な目標の方が多いですね。

 

―ご自分のスタイルとは何ですか?

 

いいものをまじめに伝えていくことです。例えばお米にしても一生懸命まじめに作っている人を大切にしたい。他には、流行ったからとかではなく変わらないものは自分の中で、変えたくないっていうのが自分のスタイル。良い物を長く使いたいと思う今の自分の教室の感じが全てです。フランス人のライフスタイルがとても好きなので、生徒さんたちには教室に入った時にフランスを感じてもらいたいと思い、教室もフランスで借りていたアパルトマンを意識してデコレーションしました。私の周りのどこかでフランスやヨーロッパを感じてほしいと思っています。料理の中や教室の中に。そこはぶれないようにしたいですね。「食」の大切さや流行ではない変わらないものを伝えていきたいです。

 

―同じ女性に対してメッセージをいただけますか?

 

今は皆さん色々忙しく活動されていて料理をする時間を取るのは大変ですよね。ご自分の料理と組み合わせて、お惣菜とかも買ったりして上手に組み合わせることも良いかも知れません。食品の安全性の問題がいわれていますが、自分で作るってとても安全なことでもあります。一手間は大変だけど、食材を選んで、自分で調理して食べるってとても安全なので、便利さだけじゃなくて食材の安全性や健康にも目をむけてほしいです。それに、やっぱり自分で作ったものって、すごくおいしいです。私の生徒さんたちだけでなく、皆さんも簡単な料理を覚えてちょっとでも作ってほしいと思います。お仕事や忙しい時はできなくても、お休みのときは食べ物に力を注いでほしいです。ご自分や愛する家族の血となり肉となるものなのですから。

 

あとはやっぱり美容にもいいですよ。おいしいものを食べている人は綺麗。私の生徒の美容ライターさんや薬剤師さんたちも「食べ物にはかなわない」って、よくお話されています。化粧品も大切だけど、きちんとしたものを食べているとやっぱり綺麗。食べ物は当然体に影響します。私が言うのは変ですが、料理を作る前は面倒でも作りながら癒されることもあります。もちろん美味しい物を食べるときはいつでも癒されますけど。

 

1日3食、一年間や一生にするとすごい量になるので、きちんとしたものを食べてほしいと思います。私の教室は、料理やお菓子の作り方だけではなく、作る楽しさや、食の安全の大切さと同時に、ヨーロッパの良いスタイルも伝えて行きたいと思っています。

 

 

● 井上 真里恵 Marie Inoue

 

株式会社クーランマラン 代表
フランスコンドルブルー留学/料理研究家藤野真紀子氏に師事
代官山ヒルサイドカフェにて5年パティシエとして勤務
コミュニティビジネス・カフェ経営&料理教室講師
ワイン&アミューズサロン・料理講師を経て
2005年料理教室クーランマランを開設。

 

【料理教室 情報】
料理教室クーランマラン
港区高輪4丁目/最寄駅品川・五反田・高輪台
フランス家庭料理やフランス地方菓子などを中心に教える

 

◆資料請求・お問い合わせ先
03-3445-8285
E-mail: courant-marin@sage.ocn.ne.jp