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ケータイ小説「クロスロード あの日の約束」

2008/4/30 水曜日

小説クロスロード 作家 泉忠司 × 作曲家 山本佳奈 特別対談

 

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ケータイ小説「クロスロード あの日の約束」の著者、泉忠司さんとその小説をテーマにCDアルバムを作られた作曲家 山本佳奈さんにインタビューをして、お二人のクロスロードにかける想い、クロスロードができるまでの経緯を伺いました。

 

 

○ クロスロードを書くきっかけ

 

泉:大学講師に成り立ての頃に『福山雅治事件』というのがありまして。僕の専門であるイギリス文化について、『先生が先週の授業で話したことって本当なんですね。福山雅治が昨日のラジオで同じ話をしてました!』って学生から言われたんです。衝撃を受けました。逆だろ…って。「先生が正しい」じゃなくて、「福山はイギリスのことも詳しいんだ」って感想が自然でしょう。たかが一教員の言葉なんて、学生の耳には届かないことを痛感しました。やりたい教育を行なうには、影響力が必要。どうすればいいか?僕が福山雅治になればいいんです(笑)。運よく、大舞台に主演として俳優デビューするチャンスに恵まれました。そのうちに脚本を書き始め、演出やプロデュースも行なうように。そして、僕が作る舞台やイベントによく遊びに来てくださっていた方の中に、たまたま魔法のiらんどの当時のプロデューサーがいらっしゃって、サイト上で小説を書いてもらいたいという要請を頂いたんです。すでに構想もあったので、迷わず「書きます」と即答しました。

 

○ クロスロードと他の小説の違い

 

泉:作家には心理学者がバックについていることが多いのですが、その心理学の部分を前面に出したことが決定的な違いでしょう。物語を楽しみながら恋愛エッセイも楽しめるものを作りたかったんです。それだけで1冊になるクオリティのものが組み合わさっていればお得でしょ。そして、恋愛で誰にでも起こりがちなエピソードを物語に織り込み、そこに解説のついた、いわば“恋愛のバイブル”を作りたかったんです。また、他のケータイ小説との最大の違いは読者にイマジネーションの余地をおおいに残している点でしょうね。

 

○ ケータイ小説とは?

 

泉:ケータイ小説は文章が稚拙という批判をよく耳にします。確かに、ほとんどのケータイ小説はWHAT(何)しか書いてなく、登場人物の精神状態も0か100を行ったり来たりするばかり。また、「書き過ぎ」によって読者のイマジネーションを遮ることも多い。そういう部分を教育していく必要はありますが、ケータイというアウトプットの形をよく意識しているのは確かですよ。小説とケータイ小説は別物です。簡単に言うと、映画とケータイドラマくらい差があるんです。例えば『パイレーツ・オブ・カリビアン』は映画館の大スクリーンを意識した壮大な作りになっていますよね。じゃあ、ケータイの画面であれを見て、面白いと思います?アウトプットの形がスクリーンではなく、携帯電話の小さな画面なら、監督は当然撮り方を変えるでしょう。アウトプットの形が違えば、当然作り方は違うんです。もちろん、読者ターゲットが40代なのか、10代なのかで書き方も変わります。

 

○ クロスロードの音楽CDを発売!!

 

山本:以前から泉さんとは何度か一緒に仕事をさせていただいていますが、終わったらすぐ『お疲れさま。また次回』みたいに、ほとんど仕事で顔を合わせるだけの関係でした。ある日、本屋で泉さんの『クロスロード』を見つけ、家で読みふけりました。もう感動の涙、涙、涙。ティッシュ1箱を使いきってしまったんです。その後すぐに、『どうしてくれるんですか!』というメールを送りました。

 

泉:メールを読んだ時は、少し引きました(笑)。明け方にメールが届いたんですけど、どうしてくれるんだと言われても…と。「ありがとう」と返信をしたのですが、その後、連絡がないなぁと思っていたら、しばらくして添付ファイル付きのメールが届いたんです。

 

山本:感想文がどうしても書けなくて。じゃあ音楽で伝えようってことで曲を送ったんです。そしたら泉さんも気に入ってくれて、歌詞をつけて頂き、晴香さんの出演するFMラジオで流すことになったんです。そしたら、次はテレビの主題歌になり、通信カラオケにまで入れていただきました。

 

泉:カラオケに入ったのはいいものの、発売してない、配信していない、主題歌の時期も終わった…誰も歌えないじゃないか。ということで、アルバムを作ろうという話になったんです。資金運営やデザインなども全てクロスロードのファンを募って行ないました。

 

山本:著者ご本人の指揮の下に、一つ一つの曲が小説の場面にピッタリ合った、史上初となる『小説から生まれたサウンドトラック』が、みんなの力で完成したんです。

 

○ 熱いメッセージを学生に向けて一言!!

 

山本:この小説は恋愛のバイブルになる一冊です。それに加えて、CDを聞くことによってよりクロスロードの世界観に入り込むことが出来ます。良かったら聞いてみて下さいね!

 

泉:クロスロードは日々進化しています。香水やカクテル発売、コミック化、オーディオブック化、海外発売と留まる事を知りません。今後は映像化などもあるかもしれませんね。

 

山本:学生の皆さんに伝えたいことは、仕事は人の支え無しでは出来ないってことですね。そのために、仕事や家族、皆を信じるって事が大切だなぁってつくづく感じます。

 

泉:学生のうちは、よく考えること、すぐ動くことに徹するべきです。ターゲットを見極めたら、自己分析とターゲット分析をしっかり行う。そして戦略を立てて最短距離を探す。後は、自信を持って突っ走ればいいだけ。自信に根拠なんて必要ない。根拠は後からついてきますから。就職活動はもちろん、その後の人生の教訓にしてもらえれば嬉しいですね。

 

 

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出版社:ゴマブックス
発行年月:2006年10月
価格:1,050円(税込)

 

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