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私、おバカですが、何か?
2008/5/9 金曜日
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――波乱の人生を送っていらっしゃいますが、短大卒業後にまず始めたことは?
10代の頃は父親が会社を持っていたから「20歳になったらそれを継ごう!」って思ってたんだけど、90年代に入って多くの企業が潰れて、結局うちの父も倒産してしまったの。
20歳まで「会社を継ぐ」って目標に突っ走ってきたのに、結局なにをしていいのか分からなくなった。そのときに、目標がないにも関わらず、「とにかくなにかをしなきゃ!」って思って、いろいろ興味があったことをやっていったんだよね。
最初は印刷会社でOLやってみたけど、手取りが12万5千円くらいで……。それだったらバイトのほうがもっと稼げるじゃない? 職場に30歳くらいのお局様がいたんだけど、すごいえばっている人だったの。それで「これだけ毎日えばってるんだから、きっとすごい稼いでるんだろうな~」と思ってたのよ。私は経理補助だったからたまたまその人の給与明細をちらっと見たことがあったんだけど、なんと22万。親がいたら生きていけるけど、いずれは親を養っていかないといけないでしょ? それを考えたら「これじゃダメだ」と思って。
――英語を始めたきっかけは?
そこで、知り合いの人に月300万円くらい稼いでいる人がいたから相談してみたの。そしたらその人に「お前、英語の勉強したほうがいいよ」って言われたんだよね。そしてカナダに2ヶ月留学して、学校に行って。でも2週間くらいで学校はドロップアウトしてカナダをいろいろプラプラしてた。で、向こうにいると会話は当然英語でしょ? だから毎日英語しゃべってたらすごく自分が「英語がデキる人」みたいに思えてきて。
でも日本に帰ってTOEIC受けてみたらなんと215点(笑)。意を決して向こうに行った割りには全然ダメでした。結局、その後バイトしたりして食いつないだの。そのころってヤフーオークションが出始めていたころだったから、それをよく利用してたかな。
読者モデルをやっている子たちと仲がよかったんだけど、その子たちはお金は稼いでるのにクラブに行って遊んだり流行の服を買ったりするからいつもお金がなかったの。そういう子たちに「お金を貸して!」って頼まれることが多くて。
でもお金を貸しても返ってこないことが多かったから代わりに、「お金は貸さないけど、代わりにいらない服とかあったら持ってきなよ! 買ってあげるから」って言ってたんです。それで5万円のワンピとかを5千円くらいで買ってました。
読者モデルの子って流行にすごく敏感だから、次の新作が出ると前のものはすぐ着なくなっちゃう。だから売ろうとする服は大体流行中のものばっかり。それでオークションに出したら5千円で買った服が2万円くらいで売れちゃって。
月に20万円くらいは稼いでたかな~? 質屋のおじさんとかじゃ、カバンは分かっても洋服の流行はわからないでしょ? 私は服の流行はよく分かってるし、服をバッと集めてくるネットワークもあったから。
そんなことしながら、とにかく勉強してTOEIC650点まで上げて商社を受けました。でも、その採用試験で落ちちゃって。そこで、「英語ができたからってダメなんだ……」って落ち込んだ後に、「やっぱりこれからは中国語ができないとダメなんだ!」って切り替えて、その足で中国に行っちゃいました(笑)。
自分でビジネスをやってみたいと思ってたから、中国の工場に見学に行ったりしました。あと、香港のゴルフショップで働いていたんだけど、そこにくる日本人のバンカーとなかよくなって、株について教えてもらったんですよ。
――25歳で大学に入学して、その後に株アイドルやコラムニストを始めたそうですね。
25歳になったときに東京に出て来て、早稲田大学の近くを通りかかったら、「国際政治経済学科新設」ってポスターを見て。「これは運命だ!」って思ったの。自分の置かれている環境を変えるために勉強しようと思ったの。
それで大学に入ったんだけど、仕事がなくって。ジャーナリズムの授業を取って先生に仕事の相談をしてみたら、タイミングよく「お、お前にぴったりの仕事があるぞ」って言われて紹介されたのが株アイドル(笑)。
別にアイドルになりたかったわけじゃなかったし、始めるときは、「やっていたらいいことあるかな?」程度だったんだよね。だって25歳でアイドルなんてむしろヤバイかなって思ったんだけど(笑)。
でも株アイドルになってテレビとかの仕事って一日拘束されちゃうから勉強ができなくなるから、「なにか時間を圧縮する仕事をしよう」って考えて。コラム一本書くのに普通の人が5時間かかるならそれを2時間にしようって。そうすれば人の倍、仕事ができるからね。
――本当にいろいろなさってますが、これまでの人生で今までで一番楽しかったことはなんですか?
う~ん、なんだろう……。なにをやっても笑えたよ。でも、強いていえばハードルの高い挑戦をして失敗したときが一番面白いかも。バカな失敗とか。それですぐ次にやることをみつける。
「やりたいこと」ってガッチリ自分のなかで決めていることはみつかってないときは、なにかしないと落ち込んじゃうでしょ? 落ち込んだり、将来のことで悩むのって「時間の無駄だ」って気付いたの。
だからなにもやりたいことがなくっても、考えるよりとにかく動いたほうがいい!って。 もちろん、超頭がいい人だったら、考えたら答えがでるかもしれないけど、私はそこまで頭がいいわけじゃないからさ(笑)。
だから考えたら答えがでるって思うよりは、「とりあえず当たって砕けに行くか!」と思ってる。恋愛面とかでもそうで、好きな人ができたらとにかく押しかけちゃう! それでフラれたら「フラれた~!」って泣くんだけど、次の週には新しい好きな人ができちゃったりするからね。
―――学生たちにメッセージはありますか?
社会に出て、どんなに怒られていても、とにかくがんばって!!例えば私も取材先の人に怒られたりしたらもちろん傷つくし、バカにされて気分が悪くなることもあった。でも、自分のプライドなんかないと思ってがんばってる。
プライドっていうのは、自分の中で持っておくものであって、外に対してはひけらかすものじゃないから。あと、「やりたい」と思っていたことは「無理だ」と思っても、口に出して『こんなことしたい!』って言っておいたほうがいいし、できないと思っても挑戦したほうがいい。
私は、まさか自分が将来物書きになれるわけないって思ってたけど、「物書きになりたい」ってずっと言い続けていたら、突然ふっと「そういえば、前にこういうことやりたいって言ってたよね?」って、仕事の話がきたんだよね。
私からみると今の学生さんってみんな将来やりたいことを積極的に探して、努力しているように見える。90年代で「大学入学して、有名企業に入って…」っていう安全なレールって壊れちゃったでしょ?でも、私の時代って日本経済の転換点だからのほほんとしちゃって、将来のこととか真剣に考えたことなかった。
今の人たちには、自分の道を自分で見つけなきゃいけないっていう真剣さを忘れずにがんばって!目標がない人は、なんでも良いからなんでもやってみてね!必ず道が開けるはずです!
● 深田萌絵 Moe Fukada
1978年、大阪府に生まれ、美術短大卒業後、就職し、その後留学などを経て、またOLに戻る。現在は、株アイドル兼大学生として、早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科在学中。
趣味は、読書、ワイン、折り紙、投資の勉強と幅広い。
著書として、「ビギナーでも儲かるアノマリー投資超入門」、「ビギナーでも儲かるオプション超入門」、「私、おバカですが、何か?」がある。現在は「萌絵的マネーライフ」、「外貨はいかが」、ブログ「萌絵的投資日記」、「日経miniで始める萌絵的プチセレブライフ」で連載中。
『私、おバカですが、何か?』偏差値40のかしこい生き方
第1部 そうだ、早稲田行こう!(小学校~高校時代『なんとなくヒッキー』;短大時代『芸術は爆発だ!?』;社会人時代『それいけ、バカOL!』;上京アルバイト時代『東京でスカウトされる理由』;受験勉強に突入『とにかく時間がない!』;早稲田大学受験『いよいよ本番です!』);第2部 誰でもできる!萌絵の勉強法&AO試験突破術(おバカも使える!勉強準備編;これだけやってみよう!!AO試験ドリル編;それじゃ、本気で受験してみよう!出願&試験編);第3部 早稲田に入った。そして…
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