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人に優しいゲームソフト創作主
2008/6/26 木曜日
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株式会社バンダイナムコゲームスから、発売されたニンテンドーDS専用ソフト「99のなみだ」。
涙の力に着目したこのソフトの起案者、磯桂子さんにお話をお伺いしてきました。● 磯 桂子 Keiko Iso
『99のなみだ』の発案者。本作に携わる前は、ビジュアルデザイナーとして『ヴィーナス&ブレイブス』や『鉄拳6』などを担当。趣味はお菓子作りとフットサル。
このゲームを通して、自分の力を信じ「自分はもっとできる」と自信をもってもらいたい
―「99のなみだ」を起案されるまでは、格闘ゲームやロールプレイングゲームの開発に携わられていましたが、なぜ全く違うジャンルのゲームを制作しようと考えたのでしょうか?
当時私が関わっていたプロジェクトが3年の開発期間を経過してから潰れてしまうということがあり、私自身が喪失感と疲労感に襲われてしまいました。
そこで、一念発起して「もっと人に優しくて役に立つもの、もう少し優しいテーマのものが作りたい」という気持ちになり、携帯性があり女性ユーザーも多いニンテンドーDSのソフトを開発しようと決めました。そしてターゲットを自分と同じ様な疲れた人や女性にして、病気を治す薬のような・ストレスが解消できるようなものを作ることに決めました。
―このゲームのこだわった部分を教えてください。
たくさんありすぎますね(笑)。しいて言えば、初めての人でもすぐに分かる様なものを作ろうと、デザインや操作にこだわりました。複雑さを抜きにし、とにかくシンプルに作ることを心がけました。
画面が小さいので、色合いもシンプルにし、その人の想像力をかきたてられるデザインを心がけました。使って下さる人の思い出に触れつつ読んで涙して欲しいと思ったので、想像ができるギリギリのところまでで、細かいところは描かないようにしました。
泣いて感動してすっきり「涙」がテーマ
―今回のゲームで監修として携わった河合教授にはどのようなアドバイスをいただきましたか?
企画当初、製品の中に機能を詰め込みすぎていたのですが、そんな時、河合先生が「涙にテーマに絞ろう」と提案してくださいました。具体的になってくると、そもそもやりたかったことがずれてきてしまう事も多々あります。「やりたいこと・表現したい気持ちを失わないように」「泣いて感動してすっきり・・・に焦点を絞りましょう」ともメッセージを下さいました。
―このゲームをどの様な方々に使っていただきたいですか?
今、ストレスを抱えている方やがんばって働いている方々に使って頂きたいです。「99のなみだ」は、お客様とセットで初めて完成するものだと思うので、お客様がゲームと一致団結してその場の感動を味わって頂き、毎日の生活を潤す、あったら幸せでちょっと贅沢な生活必需品の一つのようなものになって欲しいです。さらに「次の日頑張れました!」「元気が出ました!」と思ってもらえたらありがたいですね。
自分の力を信じて!自信を持ってもらいたい
―このゲームを通して伝えたいことは何ですか?
「そんなに辛いことばかりではないよ」「あなたは充分がんばっているよ」と伝えたいです。意外とその人自身が持っている力はすごいと思います。人間、特に女性は強いと思うので、自分の力を信じて「自分はもっとできる」と自信をもってもらいたいです。そしてそんな日々や、自分を振り返ってほしいですね。
―今後、どのようなゲームの制作に携わっていきたいですか
「人の役に立つ」という視点にはまだ興味があります。お客さまにもっと近づいて、会話が出来るような製品作りに携わりたいです。人の心を揺り動かすような、あってよかったと思えるような製品を作りたいです。今回は企画とグラフィックの両面から表現をしましたが、いろいろな表現の仕方があると思うので、新しい切り口で、自分なりの表現の仕方でお客さまに近づいていきたいです。
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